大学生のゴミラジオ

生きるということ。

変化する大学生

今日は私(ゴミ③)の友人の話をする。



彼と私は同じテニス部で彼とはそこそこ仲が良いという関係だった。


テニス部は高2と高3の間の春休みに引退の時を迎える。


しかし彼は受験を見据えてテニス部を2カ月早く退部という形で引退し
速やかに受験勉強体制へシフトしていった。




彼はそこから鬼神の如く勉強した。
彼の知識の吸収力は凄まじく、成績も着々と伸びていった。



受験勉強も佳境に入り始めた11月ごろ彼は
受験英語は終わった。あとは英語の感覚を身に着ける」と言って英字新聞を読み
「世界史は参考書じゃ詳しく載っていない」と言って謎の世界史文献を買い
「国語は小説が課題」と言って純文学を読み漁った。







そして彼は見事K應義塾大学法学部現役合格した。
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3年次同じクラスだったこともあり、私は彼を心の底から尊敬していた。

彼なら何者にだってなれる。

彼は人間として素晴らしい。

彼がさらなる高みに行くことを期待している。

















本当ならここでブログの記事を終わりにしたかった。

彼のサクセスストーリーとしてインターネットに記しておきたかった。






彼は変わってしまった。







冬休みに久しぶりに会うことになった。


チェーンの居酒屋に入った。




酒を注文するとき彼は
「そんな弱い酒でいいんすかw」
と言った。






なんとなく違和感を感じた。







酒が運ばれたとき彼は
「うっしゃーwww今日は飲むぞーwwwww」
と言った。



いい気概だ。






誰かがグラスをぶつけたとき彼は
「S!O!S!O! SOSO 粗相♪」
とリズミカルなコールを叫んだ。



なんだこれは?







飲んでから少し時間がたったあと彼は
うぇーいwwwwじゃーゲームしようぜwwwww」
と言った。




えっ?






彼はウイスキーの原液を頼んで
「今からこれイッキするわw」
と突然宣言し一気飲みした。






お゛?







私の心は深く深くえぐられた。


私が尊敬してやまなかった彼はもうこの世にはいないのだから。




彼の帰り際の「また飲もーぜwww」
ひどく悲しかった。



辛かった。








大学生は変貌する。